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フリーランスの在宅ワーク:稼げる仕事、メリット・デメリットを解説

フリーランスの在宅ワーク 稼げる仕事、メリット、デメリットを解説
伊藤祐太

「フリーランスになって完全在宅で働きたい」

「ワークライフバランスを整え、プライベートな時間を充実させたい」

と考えている方にとって、“在宅フリーランス”という働き方は魅力的な選択肢です。

しかし、漠然とした憧れだけでなく、

「具体的にどんな仕事があるのか」

「未経験からでも可能なのか」

「収入の現実はどうなのか」

といった疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。

この記事では、在宅フリーランスという働き方の基本から、未経験からでも挑戦できるおすすめの職種24選、案件獲得方法、そして高収入を目指すための具体的なコツまで、網羅的に解説します。

この記事を読めば、あなたが理想とする働き方を実現するためのロードマップが明確になります。

フリーランスと在宅ワークの基本を理解する

まずは、在宅フリーランスの働き方や、混同されやすい言葉との違いを理解し、ご自身がどのような働き方を選択するのか決断することが重要です。

フリーランスと在宅勤務(在宅ワーク)の違い

フリーランスと在宅勤務(在宅ワーク)は、企業や組織と締結する“契約形態”が異なります。

項目在宅フリーランス在宅勤務(在宅ワーク)
契約業務委託契約(請負・準委任)雇用契約(正社員・派遣社員・パートなど)
働く場所自由(自宅、カフェ、コワーキングスペースなど)基本的には自宅
業務内容自由に選べる選べない
待遇・福利厚生なし(×)あり(〇)
安定性不安定な傾向(△)安定している傾向(〇)

在宅フリーランスは業務委託契約を結び、個人で仕事を請け負いますが、在宅勤務(在宅ワーク)は雇用契約を結び、自宅で業務を行う働き方です。

フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスと個人事業主は、どちらも企業や個人と案件ごとに業務委託契約を結んで仕事を請け負う働き方または個人を指します。

  • フリーランス: 働き方を指す呼称です。特定の企業や組織と雇用契約を結ばず、独立して仕事を請け負う者を指します。
  • 個人事業主: 税法上の呼称です。フリーランスとして働いている人が、税務署に「開業届」を提出した場合、税務上の区分が個人事業主に分類されます。

広い意味では、個人事業主はフリーランスの一部ですが、個人事業主には自営業者や商店主も含まれ、従業員を雇っているケースもあります。

在宅フリーランスの現状と将来性

ランサーズ株式会社の2023年調査によると、フリーランスの86.6%が自宅で働いていることが分かっています。

参考:ランサーズ 働き方調査2023

近年、在宅型フリーランスエンジニアの数は増加傾向にあり、コロナ禍を経て多くの企業でリモートワーク環境が整備され、在宅ワークが一般化したことが影響しています。リモートワークの定着もあり、副業人材の継続意向は高く、今後も増加が見込まれます。

IT人材は慢性的に不足しているため、IT系の案件数は比較的安定しており、2020年以降はフルリモート勤務を導入する企業も増えました。

国土交通省の調査によると、7割以上の雇用型テレワーカーは、週1以上の出社と組み合わせたハイブリットワークを希望していることがわかっています。

参考:国土交通省 令和5年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果(概要) -

在宅フリーランスのメリット・デメリット

在宅フリーランスは理想の働き方である一方で、会社員とは異なるリスクも伴います。

ここでは、メリットとデメリットの両方を解説します。

在宅フリーランスとして働くメリット

  1. 時間・場所に縛られず働ける 通勤時間がないため、空いた時間を有効活用できます。定時という縛りもなく、始業時間も終業時間も自分で自由に決められるため、自分のライフスタイルに合わせて働けます。パソコン1台で完結する仕事であれば、自宅やカフェ、旅行先など、仕事場を自由に選べる点も魅力です。
  2. 人間関係の悩みが減る 会社員のような上下関係や職場の付き合いがなくなり、人間関係のしがらみから解放されます。仕事に集中できるため、業務の効率化にもつながるでしょう。
  3. 出した成果が全て自分のものになる 働いた分だけ収入を得られるため、高いモチベーションにつながります。自分のスキルや交渉力次第で収入を青天井で増やしていくことが可能です。実績を積み、クライアントからの信頼を得られれば、高単価な案件を受注できる可能性も高まります。
  4. 仕事を選べる 自分のキャリアプランや専門性に合わせて、どのクライアントとどのような仕事をするかを自分で選択できます。

在宅フリーランスとして働くデメリット

  1. 収入が安定しにくい 案件が多い月もあれば全くない月もあり、収入が不安定になるリスクがあります。単発案件が多く、一つの案件が終了してから次の案件まで収入が途絶えるリスクもあります。
  2. 全ての責任と業務を自分で負う必要がある フリーランスは、営業から経理、法務、体調管理まで、会社員が分担している業務をすべて一人でこなさなければなりません。トラブルやミスが発生した場合、守ってくれる会社や上司の存在がないため、すべての責任が自分に降りかかります。
  3. 自己管理の必要性が高まる 働く場所や時間が自由な反面、自己管理能力が強く問われます。モチベーションの維持やオンとオフの切り替えが難しく、サボりやすくなったり、逆に働き過ぎてしまったりする可能性があります。
  4. 福利厚生がない 会社員のような有給休暇や退職金、企業が契約する福利厚生サービスはありません。自分で国民健康保険や国民年金に加入する必要があります。
  5. 孤独を感じやすい 在宅での作業は一人で黙々と進めることが多く、一日誰とも話すことがない状態になる可能性があり、孤独感を抱えやすくなります。コミュニケーションの機会が極端に少なくなることで、コミュニケーション力が低下する可能性もあります。

他のフリーランスのメリットとデメリットについては、下の記事で解説しています。

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在宅フリーランスにおすすめの仕事・職種24選

在宅フリーランスの仕事は多種多様です。ここでは、「業務委託・請負系」「インターネットビジネス系」「開業・店舗系」の分野ごとに、おすすめの仕事をご紹介します。

※平均年収は厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」のデータを基に記載されており、フリーランスに限定したデータではないことにご留意ください。

業務委託・請負系の在宅フリーランスの仕事

ITエンジニアやWebデザイナー、Webライターなど、クリエイティブ職が中心です。

職種・仕事平均年収(目安)特徴(在宅の相性/スキル)
ITエンジニア574.1万円(システムエンジニア)システム開発やITインフラの設計・構築。専門スキルが高く市場価値が高い。フルリモート案件も豊富。在宅案件ではWeb系言語(PHP, Ruby, Pythonなど)が中心。
Webマーケター690.7万円Web広告、SNS運用、オウンドメディア運営など。論理的思考力とデータ分析が得意な人におすすめ。高収入を目指せる。
コンサルタント903.2万円(経営)企業の課題解決に向けた助言や支援。ITコンサルタント(752.6万円)やM&Aコンサルタント(903.2万円)など高収入分野がある。専門知識と実務経験が必須。
Webライター・フリーライター400万円以上稼げている割合は4割ほどWebメディアなどの記事作成。文章力があれば未経験・資格なしでも始めやすい。高単価案件にはライティングスキルやSEO知識が必要。
Webデザイナー483.9万円Webサイトやアプリのデザイン。デザイン知識やPhotoshop/Illustratorのスキルが求められる。環境さえ整っていれば在宅で完結しやすい
イラストレーター453万円企業ロゴやキャラクターなどのイラスト制作。PhotoshopやIllustratorのスキルが必須。趣味を仕事にできる。
動画編集者591万円映像に音声やエフェクトなどを加える編集。YouTubeやTikTokの普及で需要増加。ハイスペックPCが必要な場合がある。
翻訳者680.5万円異なる言語の文章を変換する。多言語の専門用語を読み解く力や専門知識が必要。ニッチな言語や専門分野(医学、法律など)は高単価。
オンライン秘書554.8万円インターネット経由で経理、総務、スケジュール管理などをサポート。ネット上で完結するため完全在宅で働ける。時給相場は2,000~4,000円。
データ入力・文字起こし356.2万円手書き文字や音声をデータ化。正確性と素早いタイピングスキルが求められる。初心者歓迎・資格不要の案件が多く、未経験におすすめ。報酬相場は1文字0.5〜1円程度。
カスタマーサポート393.6万円電話、メール、チャットで顧客の疑問や問題に対応。メールやチャットでの対応なら完全在宅で働ける傾向にある。
Webディレクター591万円Web制作のディレクション、企画、予算管理など。マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが必要。
広報513.5万円企業イメージ管理や情報発信。プレスリリース作成などが中心で、完全在宅で業務遂行可能。需要が増加傾向。
フォトグラファー453万円(商業カメラマン)写真撮影。撮影現場に足を運ぶ必要があり、完全在宅は難しい。ストックフォトサービスでの販売は在宅で可能。

インターネットビジネス系の在宅フリーランスの仕事

近年急増している分野で、SNS運用代行などが人気です。

職種・仕事特徴(在宅の相性/スキル)
ネットショップ・EC運用ヤフーショッピング楽天市場などのECサイトの運用や代行。商品に関するメール対応、物流管理など。発送業務以外は在宅で可能。
ブログ・アフィリエイトサイト運用アフィリエイトによって利益を得る。収益化にはWebコンテンツの作り方やSEO、マーケティング知識が必要。収益化まで時間がかかり、保証もない
SNS運用企業公式アカウントの運用代行。企画、コンテンツ制作、分析、レポーティングなど。現場撮影がなければ基本的に完全在宅で働ける
ハンドメイド制作自身が制作した小物やアクセサリーなどをオンラインで販売。発送業務以外は在宅で進められる。趣味を仕事にできる点が魅力。
YouTuber動画投稿による収益。自宅で撮影できるものであれば完全在宅で働くことが可能。企画、撮影、編集、データ分析など幅広い業務が必要。

開業・店舗系/資産運用系の在宅フリーランスの仕事

自宅の一部を利用して開業したり、資産を運用したりする働き方です。

職種・仕事平均年収(目安)特徴(在宅の相性/スキル)
塾講師438.4万円学生向けに学習指導する。ZoomやYouTubeを利用したオンライン事業なら完全在宅で完結可能
美容院・エステ・ネイルサロン運営371.7万円(美容師)自宅の一部を活用すれば完全在宅で開業可能。美容師免許など特定の資格が必要な場合がある。
マッサージ・治療院430.2万円自宅開業が可能だが、あん摩マッサージ指圧師など特定の資格が必要。ベビーマッサージなど新たな分野も増加傾向。
株式投資/FX資産運用。利益の一部を配当として受け取る(株式投資)。証拠金以上の外国為替取引(FX)。ハイリスクハイリターンである点に注意が必要

未経験者から参入しやすい職種

未経験・スキルなしからでもフリーランスになることは可能ですが、最初は単価が安い可能性があるため、早めのスキルアップが推奨されます。

未経験者が参入しやすい職種としては、以下のものが挙げられます。

  • データ入力・文字起こし:初心者歓迎案件が多い。
  • Webライター:文章を書ければ誰でもなれるが、高単価を目指すにはスキルが必要。
  • 事務・秘書/カスタマーサポート:マニュアル対応が中心で未経験でも始めやすい。オンライン対応なら在宅可能。
  • 翻訳:特定の言語力があれば始めやすい。
  • 動画編集/SNS運用:需要が高く、スキルを身につければ参入可能。

未経験から在宅フリーランスになるためのステップ

「高度なスキルや技術力がなければ難しい」と思われるかもしれませんが、未経験者から在宅フリーランスになることも可能です。

ただし、長期的に活躍するためには特定のスキルや知識の向上が必要です。

まずはフリーランスに向いているか適性をチェック

フリーランスは自由な反面、向いていないと後悔する可能性があります。以下の適性をチェックしましょう。

  • 自己解決能力:問題や疑問を上司や同僚に頼らず、自分で調べて解決できるか。
  • 積極性・継続的な行動力:案件獲得のために、積極的に自分から行動し続けられるか。
  • 集中力:自宅やカフェなど、どんな環境でも周りの音などを遮断して仕事に集中できるか
  • 孤独耐性:一人で黙々と作業する孤独な環境に耐えられるか。
  • 自己管理能力:納期や体調管理、スケジュール管理をすべて自分一人で徹底できるか。

スキルアップと資格取得を目指す

未経験でスキルなしから始める場合、単価が作業量に見合わなかったり、案件を獲得できなかったりする可能性があります。そのため、独立前にスキルアップが必要です。

  • 効率的な学習方法:書籍での独学のほか、オンラインスクールや学習サイト(UdemyProgateなど)を活用すると効率的です。
  • 資格の活用:資格は必須ではありませんが、クライアントへの学習意欲や能力の証明(アピール)に役立ちます。例えば、ITパスポート、ファイナンシャルプランナー(FP)、Webデザイン技能検定、Webライティング技能検定などが挙げられます。

副業からスタートし、実績と貯金を積む

フリーランスは軌道に乗るまでに時間がかかります。生活費をすぐに稼げるレベルに達するのは難しいので、会社員時代に副業からスタートし、ある程度のスキルと実績を身につけたうえで独立するのがおすすめです。

また、すぐに生活費を賄えるわけではないため、最低でも3ヶ月分の生活費を事前に貯金しておきましょう。フリーランスは不安定な働き方であるため、独立後も貯金を続けることが重要です。

開業届などの事前準備と手続き

フリーランスとして独立する前には、事務手続きを徹底することが大切です。

  • 在宅で働く環境を整える:会社員と異なり、パソコン、ネット環境、デザインソフト、カメラ、マイクなど、仕事に必要なものはすべて自分で揃える必要があります。回線速度が遅いとオンライン会議などに支障をきたす可能性があるため、快適なネット環境を構築しましょう。
  • 開業届・青色申告の書類を提出する:事業を始める際には税務署に開業届を提出しましょう。同時に「青色申告承認申請書」を提出することで、最大65万円の節税効果を得られるなどのメリットがあります。ただし、年間の所得が48万円未満の場合は必須ではありません。
  • 労災保険・任意保険の手続きをする:フリーランスは原則、労災保険に加入できませんが、一部のITフリーランスは特別加入できるようになりました。
  • 各種ローンの申し込みをしておく:フリーランスは収入が不安定と見なされ、会社員に比べて住宅ローンや自動車ローンを組みにくい傾向があります。検討している場合は、会社員のうちに審査を済ませておくと安心です。

在宅フリーランスが案件を獲得する方法

在宅で働くフリーランスの場合、案件は自分で獲得していかなければなりません。自分に合った方法で案件獲得を目指しましょう。

案件獲得方法特徴メリット/注意点
クラウドソーシング仕事を探している人と発注者をインターネット上でマッチング。Lancers(ランサーズ)ココナラクラウドワークスなどがある。初心者歓迎案件が多い。ただし専門性が求められない案件は単価が低い傾向がある。報酬の未払いを防ぐ仮払い制度がある。
フリーランスエージェント発注者と受注者の間に入り案件をマッチング。レバテックフリーランスFindy Freelanceなど、ITフリーランス専門のエージェントもある。専門的なスキルを持つ人材を探す企業が多く、好条件・高単価な案件を獲得しやすい。営業活動や単価交渉の代行サポートも受けられる。在宅案件を多く保有しているサービスもある。
SNS・ブログを活用自分のスキルや実績をSNS(X, Instagramなど)やブログで発信する。クライアントから直接声がかかる可能性がある。ブログやSNSをポートフォリオとして活用し、信頼度を高められる。
人脈・知人からの紹介友人や知人に仕事を紹介してもらう。最初から信頼関係ができているため、話がスムーズに進みやすい。中間手数料が発生しない。ただし、口約束ではなく契約書を取り交わすことが重要。
案件紹介サイト・求人サイトフリーランス案件に特化したサイトや、一般の求人サイトで業務委託案件を探す。検索機能で条件を絞り込める。高単価な案件を見つけやすい。

在宅フリーランスとして稼ぐためのコツと注意点

在宅フリーランスとして長期的に活躍し、収入アップを目指すためのポイントと、注意すべきリスクについて解説します。

収入アップを目指す稼ぐコツ

  1. 専門的なスキルを身につける 専門的なスキルを持った人材ほど単価が高くなる傾向があります。常に市場のニーズに対応したスキルを磨き続けることが重要です。在宅フリーランスは、出社できるフリーランスよりも不利になる場合があるため、その差を埋めるために高いスキルを習得する必要があります。
  2. ポートフォリオをブラッシュアップする クリエイティブ職の場合は、制作実績や経歴をまとめたポートフォリオが案件の受注を左右します。定期的に見直しを行い、自身のスキルや魅力が伝わるように磨きをかけましょう。
  3. 作業の効率化とツール活用を徹底する フリーランスは雑務も自分で行うため、収入に繋がらない作業を自動化・アウトソーシングして効率化することが大切です。チャットツール(Chatwork, Slack)やWeb会議ツール(Zoom, Google Meet)、経理ツール(freee会計など)を積極的に活用しましょう。
  4. 単価交渉力を身につける 自分の市場価値を正しく相手に伝え、単価アップの交渉ができるスキルを身につけることで、効率よく年収を上げることが可能です。

在宅ワークにおける自己管理と環境整備

  1. 体調と予定管理を徹底する フリーランスには有給休暇などの福利厚生がないため、体調を崩すと収入が大幅に下がります。無理のない範囲で稼働し、理想のワークライフバランスを実現するために、体調と予定管理を徹底しましょう。
  2. オンとオフの切り替えを意識する 自宅というリラックスできる環境では、仕事と私生活の境界が曖昧になりがちです。仕事用のスペースを確保したり、始業・終業時間を厳密に決めたりするなど、意識的にオンとオフを切り替える工夫が必要です。
  3. 孤独感を解消するための工夫 孤独な作業に耐えられない場合は、作業環境をカフェやコワーキングスペースに変えたり、在宅フリーランス同士のコミュニティに積極的に参加したりするなどの工夫が大切です。

法律・税金に関する注意点

  1. 確定申告を行う フリーランス(個人事業主)は、1月1日から12月31日までの1年間の所得が48万円以上の場合、確定申告が必要です。副業の場合、所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。原則、毎年2月16日〜3月15日までに申告手続きをしなければなりません。
  2. 経費にできるものを把握しておく 仕事のために支払った費用は経費として計上できます。在宅フリーランスの場合、自宅兼事務所であれば家賃や電気代など光熱費の一部を、仕事に使用している割合分のみ経費にできます(家事按分)。
  3. 法律関連の知識を身につけておく トラブルが起きた際に守ってくれる会社がないため、最低限の法律知識が必要です。著作権法や特定商取引法、下請代金支払遅延等防止法(下請法)、そしてフリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)についてチェックしておきましょう。フリーランス新法は2024年11月1日に施行され、報酬支払期日の設定や受領拒否、報酬の減額に関する禁止行為が追加されました。
  4. クライアントからの信頼を獲得する 在宅フリーランスはクライアントと顔を合わせないことが多いため、丁寧なコミュニケーションや、納期を守り、クオリティの高い成果物を納品するといった努力によって信頼を積み上げることが基本となります。

まとめ

在宅フリーランスという働き方は、時間や場所に縛られずに働けるという大きなメリットがあります。ITエンジニアやWebライターなど、パソコンとネット環境があればできる仕事は多種多様です。

しかし、その自由度と引き換えに、すべての責任と自己管理能力が求められるシビアな世界でもあります。未経験から始める場合は、まずは副業から実績と貯金を積み、専門的なスキルを磨くことが成功への鍵となります。

情報と準備を整え、自分に適した案件獲得方法(クラウドソーシング、エージェントなど)を実践すれば、あなたも理想のワークライフバランスと自分らしい働き方を実現できるでしょう。

作成者
Yuta Ito
Yuta Ito
PRプランナー・SEOコンサルタント・SEOスペシャリスト
理学療法士として病院に15年勤務後、医療機関の広報業務に携わる。 全日本SEO協会認定SEOスペシャリスト、認定SEOコンサルタント。 日本パブリックリレーションズ協会PRプランナー。
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